マゴットセラピーとは?

糖尿病性壊死などにより足などを切断しなければならない状態になったとき、マゴットセラピーという治療法でもしかすると切断を免れる可能性のある治療法が注目されているそうです。その名もマゴットセラピーといいます。マゴットとは、ハエの幼虫(ウジ)のことで、マゴットセラピーはハエの幼虫(ウジ)を使った治療法のことです。ハエの幼虫(ウジ)と聞いてびっくりされる方も多いと思うのですが、ハエの幼虫(ウジ)には実はすごい力があります。マゴットは口から分泌液を出すのですが、その分泌液が腐った(壊疽した)組織だけを溶かし食べてくれるのです。さらに腐った(壊疽した)組織を取り除くだけでなく、抗生物質が殆ど効かない多剤耐性菌という強力な菌をも殺菌してしまう「殺菌力」、そしてマゴットの分泌液には、肉芽組織や毛細血管の再生を促進する力があり、より迅速に健康な組織を取り戻すことが出来る「再生能力」があるのです。これらを利用し壊死・壊疽した部分を治すのがマゴットセラピーの治療法です。

マゴットセラピー歴史

ハエの幼虫(ウジ)を使った傷の治療は、数千年前からあるそうで歴史は古いようです。ハエの幼虫(ウジ)を使った傷の治療は、オーストラリア先住民やマヤ文明にも記録が残っているのだそうです。戦争中に傷にウジがわいた兵士の方が早く治り、その兵士は命が助かったなどという例が数多くあり、それが注目され、18、19世紀にはナポレオン軍の兵士やアメリカ南北戦争の負傷兵の治療に使われてきたそうです。抗生物質や手術技術の発達にによってすたれていきましたが、80年代ごろから抗生物質の効かない耐菌性の出現や糖尿病性壊疽の増加により、再びハエの幼虫(ウジ)を使った傷の治療法が注目されてきました。イギリスでは医療保険が適用され、アメリカでは治療用ウジが医療材料として認可されているそうです。

日本での治療と治療法

マゴットセラピーの治療はどのような治療なのでしょうか?まず、専門施設でハエを繁殖させ、卵から無菌化した幼虫を育てて、その無菌化した幼虫を専用の器具や包帯を巻いて壊疽・壊死が進んだ患部の周辺に置き閉じ込めます。幼虫は2〜3日ごとに取替える。これらを2〜6回ほど繰り返すという治療です。公的医療保険は利きませんが、日本でもこの治療法(日本ではヒロズキンバエとうハエを使うそうです)を実施している病院があります。「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」のテレビ番組や新聞などでこのマゴットセラピーの治療に関することが取り上げられていましたので、少しはこの治療法を知る人が多くなったのではないでしょうか?どんな壊疽でも救えるわけではないので、これからどんどん研究が進み、糖尿病性壊疽などで足などを切断しなければいけない状態になってしまったときに、この治療法で切断しなくてもよくなる患者さんたちが増えるといいですよね。

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